英語で情報を取る: 震災被害、原発事故、震災費用推計[久松 20110329]

浅見さん、綾部さん、西中さん、須賀さん、丹羽さん:
<関心がありそうな人には転送してもかまいません>
<不要なら、久松に送るな、と言ってください>
<暇な時に読んで頂ければ幸いです>

今回が最終回です。いつか感想ください。無駄っぽかったら
来年は別の趣向を考えます。
次の手は考えればいくらでも出るはずなので。

本日の三題話は、
1)震災災害についてFTのレポート、
(いつか英語で喋るときの素材)
2)原子力発電所事故についてのNewYork Review of Booksのレポート、
(限られた情報から想像する訓練)
3)世界銀行による震災被害の当初の推計
(タイミングよく推計して、人々の関心を高める)

1)震災災害についてFTのレポート、
日本に特派員として滞在していたDavid Pillingがリポートしています。
March 25 2011の記事です。読みたくないかもしれませんが、その場合は
キープだけしておいてください。ひょっとすると、震災について
君が何か英語で話さなければならないときに、
どういう英語を使わなければならないか参考になるでしょう。

2)原子力発電所事故についてのNewYork Review of Booksのレポート、
これも読みたくないかもしれません。
"Japan’s Radiation Scare: The Good News and the Bad"
という記事です。
http://www.nybooks.com/blogs/nyrblog/2011/mar/25/japans-radiation-scare-good-news-and-bad/?utm_source=feedburner&utm_medium=feed&utm_campaign=Feed%3A+nybooks+%28The+New+York+Review+of+Books%29&utm_content=Google+Reader

英米にはScience Writerという専門職があって、科学について
わかりやすく一般人(the public)に伝える仕事を、マスコミや本出版を
通じて行っています。雑誌では、National Geographicで書いたりしています。
この記事もそういう作品です。

この記事からわかることは、原子炉での損傷とそこからの漏えいは
ほぼ予想された事態だと言うことです。そういう意味では、
serious conditionは変わりませんが、本当に予想外のことは
起きていないのかもしれません。もっとも心配されたことは
格納容器も圧力容器も無い「使用済み燃料」の爆発だったのですが、
それはこれまで回避できています。

3)世界銀行による震災被害の当初の推計
http://siteresources.worldbank.org/INTEAPHALFYEARLYUPDATE/Resources/550192-1300567391916/EAP_Update_March2011_japan.pdf

神戸大震災と比べて推計されています。GDPの2.5〜4%の規模だということは
覚えておいてもいいかもしれません。

なお、おまけ話です。
神戸大震災の経験はいろんな意味で有効に活用されることでしょう。
例えば、心の問題についてもそうです。
東北関東大震災下で働く医療関係者の皆様へ――阪神大震災のとき精神科医は何を考え、どのように行動したか』
http://homepage2.nifty.com/jyuseiran/shin/

以上全てのリソースは、私のブログで引いてあります。
http://cocolog-yoshi.cocolog-nifty.com/blog/

もし万一、これまでの「英語で情報をとる」に何か関心をもってくださったら、
お暇な時に私のブログを見て、そのリンクを読んでください。
もしくは、RSSリーダーで私のブログを登録してくださいね。
では、お邪魔しました。

ではでは、いろいろお疲れ様。

久松