英語の勉強レベル&その他[久松 20110129]

浅見さん、綾部さん:
CC:西中さん、須賀さん、丹羽さん:
<注意:長文です、お暇な時に読んでください。失礼。>

どうも久松です。読み飛ばして良い久松の勝手な英語解説です。
私には米国の知識が多いので、米国留学を控えた浅見・綾部さんに
これまで数本、英語情報を送ってきましたが、個人面談も終わって
ESPで英語に取り組むことになっている西中・須賀・丹羽さんにも
同送することにしました。不要なら言ってください。

<要点>
1)ちゃんとした学問には勉強レベルがある。
2)What's your major and minor?
3)英語の勉強レベルとは?
4)初中級の紹介(Let's Read Nikkei Weekly)

まず、全てのちゃんとした学問には勉強レベル(テキスト)があります。
例えば、ミクロ経済学では学部レベルで
初級:マンキュー経済学ミクロ編
初中級:三土『はじめてのミクロ経済学
中級:ヴァリアン『入門ミクロ経済学
上級(院初級):Varian, Microeconomic Analysis
という風になっています。極めていくには、下から
登っていくということになります。

ここで余談です。
大学で何を勉強しているの?と英語で尋ねられた
ときに、My major is A, and my minor is B.と答えることができます。
(A is my major, and B is my minor.という答えも可能)
米国では、これが単位取得と結びついて、より厳密になって
いますが、国際地域学科では皆さんがより自由に選べるように
柔軟になっています。だから、自分で宣言できるように
選べばいいのです。例えば、環境の北脇ゼミでカナダ留学を
した人なら、My major is environmental studies, and my minor is
English. とか言えばいいんですね。ということで、何が
自分のmajorか、何が自分のminorか考え始めてください。

What's your major and minor?
参考リンク
http://www.collegeanswer.com/selecting/content/sel_id_majors.jsp

さて、世の中には勉強レベルというものがありますから、
Economics is my majorというのであれば、
中級ぐらいはやっていてよねということになります。
ですから、経済学部の3年ゼミで入門ヴァリアン(実は、原題は
Intermediate Microeconomicsなので、世間ではIntermediate Varianと
呼ばれていますが、なぜか翻訳書は「入門」となっています)を
やっているのが普通です。ちゃんとした経済学部のミクロのゼミは
ここまでやっています。

じゃぁ久松ゼミって何なの?と思うかもしれません。

久松ゼミはBusiness Economicsのゼミです。なので、
会計(Accounting)、財務分析(Financial Analysis)、応用ミクロとしての
Managerial Economics(丸山『経営の経済学』)をやります。
その前提としては初中級のミクロ(三土)をやるわけです。
(それで皆さんに統計学もやっていただきたいのです)
ということで、みなさんのMajorかMinorのどちらかに
Business Economicsを入れていただこうと思っています。
もう一つは、たぶんEnglishですよね。じゃぁどちらを
Majorにして、どちらをMinorって言いますか?それは、
It's up to you.です。

やっと話の準備段階が終わりました。
Englishで勉強レベルってなんでしょう。
一年の国際地域学基礎Bで皆さんに、英語で情報を知識に変える
授業をするときに考えたのはこの問題でした。いろいろ
検索をしたのですが、こういうことを明確に考えている人が
いなかったので、自分で考えました。それがこれです。

英語で情報を知識に変える勉強レベル:
1)初級:NHKニュースとNHK World Newsの組み合わせ(サブゼミ英語)
http://www3.nhk.or.jp/news/
http://www.nhk.or.jp/nhkworld/
(英語の発音速度:かなり遅い)
2)初中級:Let's Read Nikkei Weekly
日本経済新聞を英語と日本語で理解する
http://www.radionikkei.jp/lr/
(英語の発音速度:やや遅い)
3)中級:CNN Student News(米国の高校生用)
http://www.cnn.com/studentnews/
(英語の発音速度:普通、単語レベル:易しい)
4)上級:普通の英語放送
例えば、NPR, Planet Moneyの
"Why You Should Be Afraid Of Japan"
http://www.npr.org/blogs/money/2011/01/28/133310924/why-you-should-be-afraid-of-japan
(英語の発音速度:普通、単語レベル:普通)

ということで、今日のお勧めは
Let's Read Nikkei Weeklyの1月21日放送分です。
http://www.radionikkei.jp/lr/entry-196428.html

記事は添付しておきます。
「身の丈縮小テコに世界へ――問われる固い決意と本気度(経営の視点)」
「Globalization a must for big makers」
これらの記事は、学校でアクセスできるデータベースサイトで
ダウンロードできます。
今すぐ聞くオンデマンドから聞ける21日分の放送で
6分30秒頃から解説、8分30秒頃から本文のリスニングができます。
お暇な時にどうぞ。

なお、グレゴリー・クラーク氏は経済学者、エコノミストという
よりビジネス・コメンテーターという肩書のほうがふさわしいです。
ヒューズ先生の知り合いだそうです。

ではでは。

久松

追伸1:サッカーのアジアカップで日本が優勝しましたが、
私はときどき相手国の新聞での評を見ます。これで
客観的になれることがあります。これも外国語を勉強する
一つのメリットです。例えば、
http://www.heraldsun.com.au/sport/soccer/live-socceroos-v-japan/story-e6frfg8x-1225996186104
http://www.theaustralian.com.au/news/sport/socceroos-suffer-extra-time-loss-n-asian-cup-final/story-fn63e0vj-1225996820510

追伸2:御存じでしょうが、エジプトが大変なことになっています。
日本の報道のカバレッジは弱いので、これも外国語のメディアを
見る一つの大きなメリットです。Al Jazeeraが良いと言われていますが、
Twitterで#Egyptと検索を入れてみるのも勉強になります。
私は、FT (Financial Times)、WSJ (Wall Street Journal)、
NYT (New York Times)を適当に見ています。NYTは無料なので
お勧めしておきます。
なお、ムバラク大統領が退陣したとして、その後も混迷は続く、
その後は終息するという二つの見方がありえます。これを
分析する手法は、比較政治学民主化論です。

ちなみに、日本の代議士の中でエジプト通は小池百合子氏です。
彼女が今後の衆議院の委員会で質問をするでしょう。
その質問にどれだけ民主党が応えられるか注目しましょう。